チャラ男と私
「まぁ、あれだな…俺が言うのもなんだけど、白石…苦労しそうだな」
一連の光景を眺めてた亀梨君は呆れたように笑ってそうつぶやいた
「う……………」
そしてそれを否定できない私がいた
赤西はチャラい
チャラく見えて実は一途だったってパターンはよく聞いたりすりけど
赤西はちがう
あれは見せかけのチャラさなんじゃない
チャラくて、一途
私はそう信じることにした
「白石、今日は室長会議だからなー!!」
「………わかった」
いつものように私は小さく返事をした
「それが終わったらデートしよーな!!」
彼がそう叫んだのは教室のド真ん中
どよめきが起こる教室で私は一人、呆れて笑ってしまった
でも、嬉しくてつい頷いてしまった
「うん」
私はチャラ男の、彼女です
END
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