チャラ男と私
「仁ーおはよー」
「あっ、こっちゃん!!おはよー!!髪染めたっしょ!!」
「えーわかったー??」
「わかるよ!!めっちゃカワイイもん!!」
カワイイ………か
やっぱり、一緒にしか聞こえないよ
てかなんで、彼女目の前にして他の女の子にカワイイなんて言うかなぁ…
赤西が人気者だってことはわかってる、だけど…
「あっれー??やきもちやいてる??」
私のムッとした様子に気づいたのか、赤西は私の顔を覗き込みながらそんなことを言ってきた
「べつに…」
こんな態度とって、カワイイなんて思われるはずないのに…
「すねた顔もかわいいけどさ」
「なっ!?」
わざと…耳元で………
「仁ー、ちょっとこっちきてー」
「あーい、今行くー」
私の心臓はまだドキドキしてるのに赤西は女の子たちに呼ばれて忙しそうにしてる
「あっ、白石」
「なによ」
「俺、本当に一途だから」
そう言った赤西は右手でスチャッと敬礼して走り去って行った
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