チャラ男と私














「おはよ、白石」





「あ…おはよう」





朝、教室に入ると一番に亀梨君に声をかけられた



私が先にあいさつしようと思ったのに…





「亀梨君、昨日はありがと」





私は彼の近くの席に腰を下ろした




「うまくいったんだ??」



「…うん、ちゃんと伝えることできた」





昨日のことを思い出して一気に体温が上がった





「そっか…よかったな」





少しほっとしたような表情を見せた亀梨君




また新しい彼の一面が見れて私は嬉しかった





「でも、どうして赤西にあんな嘘言ったの??」




「あんな嘘??」




「え…っと、ほら…白石に告白したって…」



うわぁーやだな…これ自分で言うとめちゃくちゃ恥ずかしい…




ごにょごにょと説明する私を亀梨君はニヤニヤしながら見てた



「………」




亀梨君わざと、とぼけたんだ…



その考えに行き着くまでさほど時間はいらなかったけど、彼には感謝しなきゃいけないことがたくさんある




大人な対応をしなきゃいけないと思って、私はあえて何も言わなかった





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