チャラ男と私
グイッ━!!
「ッて!!」
私は赤西の制服のネクタイを右手で力強く引っ張った
「わかったような口、聞かないで」
至近距離まで引き寄せた彼の目を見て私は言った
もう、自分を抑えられなかった
「は…白石??…ッ」
突然のことに驚く赤西は、パッと顔を背けた
でも離さない
何もわかってない赤西を離してなんかあげない
赤西が困ってることくらいはわかってた
「勘違い…してほしいって言ったのは赤西でしょ??」
その言葉が私にとっての引き金だった気がする
初めて言われたから、きっと一生忘れない
たぶん…そんなこと言われなくても私は勘違いして、赤西をすきになってたかもしれないけど
だけどそんなのもう関係ない
「赤西が…すき………」
.