チャラ男と私







「ちょ…待って、赤西…」




「んー??」




赤西は足を止めて振り返った




「…私………」







私のすきなひとは赤西なのに…




赤西を目の前にすると、その言葉が出てこない






「もー、あんまそんな顔して俺を見るなって!!」




「っ…」



赤西は私の頭にポンと触れた




「こんなとこカメにでも見られたら、誤解されっぞ」




「なに…誤解って…??」





なんだ、私…赤西の言ってることも意味わかんなくなってきた





「えー、なんで俺にそれ言わせんのー??」




頬を膨らませた彼は続けて言った




「男と女で教室で二人っきりだしさ、あんまこんなとこ、すきな奴に見られたくないっしょ??」



「………………」




どうして勝手にそうだって決めるの??




亀梨君は確かにいい人だよ??




赤西なんかより、ずっと…









でも私は赤西がすき








.
65/73ページ
スキ