チャラ男と私
「あいつ、いい奴だもんな…俺よりずっと」
亀梨君の嘘…赤西は知らないんだ
「私…亀梨君に告白なんてされてない」
「へぇっ??」
赤西は目を見開いた
「マジで??」
「…うん」
「じゃあ、カメが嘘ついたってこと??」
「…そうだよ」
尋問されてるみたいで私は一歩引いた
「なんだよそれー…」
赤西はため息をついて髪をかき上げた
それから、私の目を見て小声でこう言った
「ここだけの話、どっちにしろカメと白石は両思いだよ…よかったな」
ちがう…どうしてそんなこと言うの??
私がすきなのは………
「じゃあ俺帰るわ、引き止めたりしてごめんなー」
彼はいつもの口調でそう言ったあと、私に背を向け歩きだした
.