チャラ男と私








「じゃあ賛成の人拍手してー」



パチパチパチパチ━



教室中に響く拍手………




「ちょ、私やるなんて一言も言ってないっ」



「でもみんな賛成だって」





ニコッと悪びれた様子もなく笑われた






そのあとの委員もスムーズに決まっていった






副室長なんて…やるつもりなかったのに!!



もっとこう、仕事が少なそうなクラスマッチ委員とかがよかったよー…



てかなんで私、あいつに振り回されてるんだろう…




バカみたい…








結局、室長と副室長はクラスの名簿を作るために放課後居残りになった






なのに…肝心な室長がいない!!



きっと作業を私に押し付けて帰ったんだ…



やり場のない怒りを堪えながら名簿に名前を書き始めた







「あれ??仁は??」




声がしたほうを見るとそこにはカメ(と呼ばれた人、亀梨君)がいた



「わかんない、帰ったのかも」



そう言うと亀梨君はフッと笑った




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