チャラ男と私
「仁は、男女関係なく人を引き付ける魅力がある…あいつのことを本気ですきになる子を何人も見てきたけど…あいつは、いつも本気じゃなかった」
ずきっと胸が痛む
私もその一人だ…
「もう、誰かが仁のことで傷つく姿は見たくなかったんだ」
だけどもう、すきになっちゃった…
もう、戻れないよ…
「だから始めにああやって言ったんだけど…」
「…っ」
亀梨君は私の頬にそっと触れた
「俺が間違ってた…ごめんな」
「………??」
わからないよ、亀梨君の言葉
私じゃ理解しきれないよ
「人の気持ちを…俺がどうこうするなんて、できねぇに決まってんのにな」
彼は伏し目がちに左手を口元に持っていき、人差し指を噛んだ
その色気たっぷりの仕草から目が離せなかった
それから目線を私に移した
目が合ってドキッとした
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