チャラ男と私
最近、赤西と近い存在の亀梨君とも、あまりうまく接することができてなかった
だからさっきのことで、私はかなり動揺してた
多分、彼はそのことに気づいてるんだろうけど何も言われなかった
だから、私から言わなきゃいけないと思った
「最近…ごめんね」
「いいよ」
すぐにそう言われて、ほらやっぱりわかってたんだ、って思った
「仁、教室にはいなかったから大丈夫だよ」
「………そっ…か」
私が教室に戻りづらいこともわかってたんだ
ガラッ━
「………」
いないと言われてもやっぱり警戒してまって、ドアの前で立ち往生した
「だから、いねーって」
少し呆れたように笑った亀梨君は私の頭にポンと触れて、先に教室に入った
私も亀梨君を追って中へ足を踏み入れた
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