チャラ男と私








「赤西………私……」



「あ、照れちゃった??」



「………」



私は足を進めた



赤西も私に歩幅を合わせて歩きだした





「私ね、カワイイなんて言われ慣れてない…」



「だったら俺が何回でも言うよ」



「ちがう、そうじゃなくて」





残念だけど赤西は一途になんかなれないよ




結局は誰にでも、カワイイって言うんでしょ??





「もう言わないで」



「どうして??」



「……………勘違いする」






私、赤西に本当にカワイイって思われてるんじゃないかって…



赤西は、私のこと…すきなんじゃないかって………






こんな恥ずかしいこと言いたくなかった



だけど、本当のことだから早めに赤西に釘を刺さなきゃいけない







「すればいいじゃん」



「はっ??」




赤西は私の目の前に立って行く先を阻んだ




「勘違いしてほしい」



意味のわからない赤西の発言に私の顔は多分、想像以上に歪んでたと思う




「………あの、私の言ったこと聞いてた??」





「俺…白石にしか勘違いしてほしくない」





赤西は照れたように笑って舌をペロッと出した





「っ…………」





「てか、勘違いするとか言ってるけど、そうじゃねーかもしれないじゃん」






あぁ、もう私…ダメかもしれない





だって…そうだったら、いいのになって…





思ってたから………






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