チャラ男と私












「仁おはよー」



「あ!!おんチャンおはよー!!」



「ねー今日の放課後マイカたちとボーリング行こうって話してたんだけど、仁も行くよね??」




「あー…ごめん、最近忙しくってさ」



「えーなんでー??行こうよー」



「ごめんごめん、マイちんにもごめんねって伝えといてねー」







…まただ、また断ってる




最近の赤西はどこか変わってる



前なら女の子の誘いには喜んでのってたのに、今は全然遊んでない







「おはよ、白石」




「あ、亀梨君、おはよう」



「また…仁のこと見てた??」



「…えっ??」




私の前の席に座った亀梨君は体をこっちに向けてそう言った



「み、見てないよ」




私は慌てて窓の外に視線を移した




鋭い亀梨君じゃなくても、今の私の行動は誰もが怪しむと思った




「…ホントに??」



ほらやっぱり、バレてる



「いや…あの………っ」




弁解しなきゃ、そう思って亀梨君へ視線を戻した





彼は顎を私の机に乗せて、上目遣いで…


しかも唇を突き出しながら私を見てた




その可愛いとも思える亀梨君の姿に、不覚にも言葉を失ってしまった





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