チャラ男と私
「じゃあ今日は、クラスの委員を決めてもらいます」
一夜明け、
昨日のことは、みんな気を使っているのかあまり触れられなかった
とりあえず、奴に関わらなければ順調に進んで行くんだ
そう誓った矢先だった
「じゃあまず室長だけど…誰か立候補者いますか??」
担任の問い掛けに教室は静かになった
誰もそんな仕事はしたくない
室長か…誰か立候補する人なんているのかな??
「はーい、俺やるー」
いたっ!!
しかも…聞き覚えのある声
「ほかに候補者はいないようですので…室長は赤西君で決まりですね、早速だけど後の進行任せていいかな??」
「いーよー」
担任は忙しいらしく教室を出て行った
彼はなんの戸惑いも見せずに教壇に立った
「じゃあ次は副室長だけどー誰かやりたい人いる??俺決めちゃってい??」
だいたい、あのしんとした空気の中でよく立候補できるよね…
あいつ…ただ目立ちたいだけなんだろうなぁ…
まぁ別に関係ないからいいけど………
「副室長は白石にしてもらおうと思います!!」
「………えっ??」
今…なんて………
.