チャラ男と私






「でも仁、反対方向じゃん」


「ちょ、今そんなん関係ねーから!!とにかく俺も行く!!」



「…ま、いいけど」




「え…そうなの??」



私が聞くと、赤西は困ったように笑った



「俺がしたくてしてることだから、白石はそんなの気にすんなって」



「………うん」





反対方向、だったんだ



今まで何度か送ってもらったことはあったけど、そんなこと知らなかった



赤西、なにも言わないから…私、知ろうともしなかった



赤西は、こんなこと思ってほしくてやってた訳じゃないことくらいわかってる…



だけど、なんだかすごく申し訳ない気持ちでいっぱいになった





「白石、行こ」



赤西に声をかけられ私はハッとして顔を上げた



「あ…うん」





赤西が、優しい顔をして私を見てた





亀梨君もそうだけど、私のことを大事にしてくれてるんだなぁって感じた




自惚れかもしれないけど…でも、そう思った








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