チャラ男と私











「━と言うことでよろしくー、ごめんなー」





下駄箱まで行くと、どこからか赤西の声が聞こえた









「なんだあいつ、まだいたんだ」




「…みたいだね」






さっきのこともあって、あまり顔を合わせたくはなかった



急いで靴を履いて校内から出ようとした





「二人でどこか行くの??」





携帯を片手に赤西は私たちの前に姿を現した




さっきまでの赤西の声は電話だったんだ





「あぁ、ちょっとどっか寄ってこうと思って」



「はいはいはーい!!俺も行く!!」




赤西は右手を高く上げて亀梨君の目の前でそう言った




「お前さっきカラオケ行くって言ってたじゃん」




「気分じゃなかったので断りました」




あぁ、あの電話は断りの電話だったってわけね…






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