チャラ男と私
赤西は手の甲で口元を隠して俯いた
「俺だって…あんなことするつもりなかった」
見ると俯いた状態でもわかるくらい、赤西の顔は真っ赤だった
「赤西…顔、赤い」
うそだ、赤西が…照れてるなんて
そう思いたかったのに…
「~っ!!あんま俺の顔見んなッ」
いつも女の子に囲まれてるくせに…なんで今照れてんのよ…
「………どうして」
「白石だからだよ…」
まただ…
またそうやって言う…
赤西のせいで、体温が上昇していく
「白石のことになると俺…冷静になれなくて…」
そんなこと私に言われても………
「…なんでだろうな」
そう言って顔を上げた赤西は困ったように笑ってみせた
困るのは私のほうも、なのに
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