チャラ男と私













「休み時間、カメとなに話してたの??」




昼休み、すかさず赤西は私に質問をしてきた




「え、べつに…」




「え、なにそれ、俺に隠し事??」




「隠し事も何も、どうして言わなきゃいけないの??」



さっき亀梨君に、流されやすいって言われたばかりで



私は赤西に流されまいと冷たく言った




「俺と白石の仲じゃん」



「ただの室長と副室長の仲だけど」



冷たくされてるの、わかってないのかな??



尚も赤西は突っ掛かってくる




「ちがうちがう、それ以外にもあるっしょ」



「なによ」



「デートした仲でしょ??」




「なっ…」



わざと瞬きをパチパチとして私を見てきた




「あれはっ、赤西が強引に…」



「でもデートしてくれた」




「デートじゃないってば」



「そっか…でも………」



赤西は小さく笑ってみせた




「でも俺は嬉しかったよ」






急に大人びた表情でそんなこと言われたら




「……………」




なにも言えないよ




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