｢じゃあ今度から声かけるわ｣



｢うん…まぁ今度なんてないけどね｣





あのワケもわからず赤西と一緒に過ごしたところを誰かに見られてたなんて…




もう赤西の手には引っかからないし､一緒に出かけるなんてこともない




なのに…




｢本当にないの??｣



亀梨君はどこか半信半疑の様子で私を見てくる




｢ないよ､だってあれは赤西が強引に…｣



｢それはわかってるよ｣



｢じゃあ問題ないじゃん｣





だって私､赤西と一緒にいる理由なんて､ないんだよ??




｢白石さ､なんか流されやすそうだから｣



｢………｣




ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ━



｢じゃ…またあとで｣



亀梨君に何も言うとこができないまま､授業の始まりを告げるチャイムがなった




｢………｣




私…



流されやすいんだ…




確かにそうかも､赤西が強引でも断ることはできた





亀梨君に言われて気づくなんて､遅いよね





今度あったらしっかり断らなきゃ



あんたみたいな女好きの遊びに付き合うほど暇じゃないってね




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