チャラ男と私








今日も赤西は教室で女の子達に囲まれていた




私はそんな赤西を横目に、亀梨君と当たり障りない会話をしていたそのときだった







「土曜日、仁とデートしてたの??」



「えッ、あぅ…え??」




突然の唐突な亀梨君からの質問に私は口をパクパクした





なんで??どうして??見られてたの??赤西が言ったの??



頭の中でいろんな疑問が浮かんでハテナマークが飛び散った





「ち…ちがうよ!!」



「あ、ちがうの??」




私のあたふたした態度を見て亀梨君は笑いを堪えていた




「うん、ちがう、ないない、あれはちがう」





なんで私、こんな自分に言い聞かせるみたいにしゃべってんだろう



焦って意味がわかんないや



だって、思い出したらなんか変に緊張するんだもん!!




「…へぇ」



「…見たの??」



私が恐る恐る聞くと亀梨君はフッと笑った



「あぁ、俺、あの遊園地でバイトしてっから」





「あ…はは…そうなんだ…はは」




なんだかもう笑えてきた



そりゃデートだって思われてもしかたないや…




「声掛けたほうが良かった??」




「うん…そうだね…」




あとで言われるくらいなら、その場で言われてたほうがまだよかったかも…



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