チャラ男と私









ドンッ!!━



「わっ」


「った………」





やっぱり彼の視界に私は入っていなくて…



肩にぶつかられて私はこけてしまいそうになった



「いってー」


「………」



いってー、じゃなくて、まず私に謝るべきなんじゃないの??





「おい仁、なにやってんだよ」



「…ぶつかったー」



「そうじゃなくて、この子に謝れ」



カメ(と呼ばれた人)は正論を言い放ってくれた




「ごめんなぱい」






ごめんなぱい、って……なに??



反省してないの…??





彼の意味不明な謝罪が気に入らない




「気をつけてよね…」




なんだかムカついた



だから私は無愛想に言った




目も合わせたくなかった





なのに彼は私に突っ掛かってきた



「あー、怒ってるー」



「………」



「怒った顔も、かわいいね、俺の彼女になっちゃう??」


「はぁっ!!??」



突然の言葉に耳を疑った




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