チャラ男と私
結局、赤西はお金を受け取ってくれなかった
「じゃあとりあえず…手でもつなぎますか」
そう言った赤西は私に左手を差し出してきた
「いや、おかしいでしょ…つながないし」
わけのわからない赤西を横目に私は足を進めた
「つれねーなっ」
文句を言いながら赤西は私の歩幅に合わせて歩きだした
「どうせみんなにそうやってしてるんでしょ??」
「まず、メシ食おうか」
あ…私の話、無視した
ってことは、そうしてるってことだよね
さすが女好き、気をつけなきゃ…
「さっき…聞いてきたじゃん、みんなに同じことしてる的なこと…」
赤西はハンバーガーを頬張りながら話し出した
「うん」
「白石だからしてんだよ」
「え??」
急に名前を出された私は驚いてポテトを食べる手が止まってしまった
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