チャラ男と私









遊園地がイヤってわけじゃない



赤西と二人っきりで、というのが問題で…



付き合ってもないのにデートとか言ってるし





「絶対に楽しいから」



そうやって自信たっぷりに言い放った赤西は回数券売り場に走った






まさかとは思ったけど、ここまで赤西について来たのは自分の責任


あまり乗り気じゃないけれど、今日の予定は赤西とご飯だった



それが、赤西と遊園地に変わっただけ…



軽く、かるーく考えばいいだけの話だよね




赤西もどうせ軽く思ってるんだろうから…





「おまたせー」


回数券をヒラヒラさせながら戻ってきた赤西



「…半分出すね、いくらになる??」


そう聞くと赤西は首を横に振った



「俺が誘ったんだから、いらないよ」



「でも…」



「この前パチンコで勝ったからさ」



「は??」



「ウソだよ」






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