｢ねぇ､どこ行くの??｣



赤西の自転車に揺られたのはほんの数分で


今はなぜか電車に乗っている


ご飯くらいならそんなに遠出する必要ないのに…




｢ついてからのお楽しみ｣




得意げに笑って見せる赤西



｢ふーん｣




おいしいお店でも知ってるのかな…??



特に深くも考えずに､窓の外の移り行く景色をぼんやりと眺めてた














｢到着っ!!｣


｢…えっ!?ここって…｣



目の前に広がるのは…



｢遊園地です!!ハハッ!!｣



地元にある､あまり大きくはない遊園地



最後に来たのはたしか小学校低学年だったような…




赤西は驚く私を見て大笑いしてる…



｢き…聞いてないよっ!!｣


｢今言ったもん｣



なんで開き直るのよ!!




｢そんな…これじゃまるで…｣



｢思いっきりデートだな｣



｢そんなつもりじゃないから｣



｢俺はそんなつもりだったの｣




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