チャラ男と私
「白石、ちょっと」
「ん??」
昼休み、亀梨君に声をかけられた
「一緒にメシ食お」
「…えっ、あ…、うん」
突然の誘いで私は声が裏返りながら返事をした
なんで亀梨君が私に声を掛けたのかがわからなかった
かと言って、断る理由なんてないし……
「で…ちょっと付き合って欲しとこがあんだけど………」
亀梨君の申し訳なさそうな顔に私は疑問ばかりが浮かんだ
「…うん……??」
「う~ッ!!ぐるじぃッ!!」
「もうちょっとだ白石!!」
「ちょ無理!!無理ッ!!」
亀梨君の、付き合って欲しいところとは…売店だった
なんでも一日限定二十個で、一人一個しか買えない焼そばパンを狙ってるらしくて…
「はい、毎度ありー」
先輩にもみくちゃにされながらも二人で一個の焼そばパンを手に入れた
「し…死ぬかと………」
「協力ありがと、これあげる」
そう言って亀梨君は売店で買ったばかりのプリンをくれた
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