未来彼氏、
『さっき言ってた…未来の彼氏ってのは…??』
「わかんねーけど、どうやら俺…過去に来ちゃったみたい」
特に焦る様子もなく彼は答えた
私は…動揺を隠せない状態に近い
『………驚かないの??』
「うん」
彼は目を細めて笑った
『………』
「無理に信じなくていいよ、俺も…今やっと夢裕の言ってたことがわかったんだ」
『私が………??』
「先に会いにきたのは和也だって…よく言われたんだ」
私の知らない自分の話
タイムスリップとか信じてないけど
とても嘘には聞こえない
「あ、でもね、俺的には先に会いにきたのは夢裕なんだよ」
私の知らない自分…
未来の自分
「あん時はホント…」
そこまで言って変態和也さんはブッと思いだし笑いをした
『なっ…なにか…??』
「…これは未来のお楽しみ」
人差し指を口元に近づけて和也さんは笑った
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