未来彼氏、















一日、


二日…三日





≪わりぃ、ちょっと出掛けてた≫


日がたつごとに和也がそうやって笑いながら帰ってきそうで…


でもそんなことないってちゃんとわかってて…








和也がいなくなってからわかったことは




私は和也のことをよく知らないってことだった





だって和也…なにも言ってくれなかった



和也が話すのは私とのことばかり


自分がどこの誰かだなんて言ったことなかった




≪あの日風邪引いたけど夢裕がタイミングよく俺のとこ来てくれたの≫



≪俺が車のキーなくしてすげぇ慌てたときも夢裕なんてめちゃくちゃ冷静に冷蔵庫指差してて、そん中にあったりしてさ≫



≪俺がすっげぇ悩んでたときもまるで未来でもわかるのかってくらい力説してくれたし≫




≪俺と夢裕はねー、一生愛し合うの!!≫





『…………』








もう一度、和也に会いたい


もう一度、和也を愛したい




もう一度、和也に愛されたい






その未来へ近づく道はただ一つ




唯一の和也へ繋がる手掛かりはあの公園だけ




あの公園は二人が初めて出会う場所だから…




行くしかない





『和也…』








私は未来の彼氏に会いに行く









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