未来彼氏、









「………」



和也の瞳をじっと見つめる



別にいつもと変わらないはずなんだけど


私にはなんだかちがって見える



和也は…今とちがうところを見てる





「そんな見んなよ…」



『………』





和也は今



未来を見てる…






「その目………やだ」



悲しそうな声でそう言った和也は右手で私の両目を覆った


隠された視界の中


和也は私に何度も何度もキスをした





















「未来で待ってるから」










最後に彼が残した言葉は




眠りについてしまった私に届くことはなかった















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