未来彼氏、








「なぁ夢裕、未来が楽しみになっただろ??」



『かっ…和也がそんなこと言わないでよ』


少し赤みを帯びた頬を開いたほうの手の甲で隠す



「うん…ごめんな」


『…』



和也の声、どうしてそんなに悲しそうなんだろう…




「夢裕…俺………」



『…ん??』



和也は手に力を入れて私の手をさらに強く握った





「俺、未来に帰るよ」




和也の言葉を聞いて私が動揺しないわけがない




『……え…いつ??』



「………」



『ねぇ…』



なんで何も言ってくれないの??



なんで…なんでそんな悲しそうな顔するの??




不安が膨らんでどうにかなってしまいそう




和也が何も言わずに悲しそうに微笑むから





.
23/39ページ
スキ