未来彼氏、
「なぁ夢裕、未来が楽しみになっただろ??」
『かっ…和也がそんなこと言わないでよ』
少し赤みを帯びた頬を開いたほうの手の甲で隠す
「うん…ごめんな」
『…』
和也の声、どうしてそんなに悲しそうなんだろう…
「夢裕…俺………」
『…ん??』
和也は手に力を入れて私の手をさらに強く握った
「俺、未来に帰るよ」
和也の言葉を聞いて私が動揺しないわけがない
『……え…いつ??』
「………」
『ねぇ…』
なんで何も言ってくれないの??
なんで…なんでそんな悲しそうな顔するの??
不安が膨らんでどうにかなってしまいそう
和也が何も言わずに悲しそうに微笑むから
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