未来彼氏、

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行きたいとこがある、



和也がそうやって言うなんて思ってなかった私は少し驚いた







『ここ…どこ??』



「俺達が初めて出会う場所」




『ここが…??』



そこは私の住む所からそう遠くない公園だった





「俺は夢裕と一緒にいたい…だから…」




和也はどこか遠いとこを見つめていた




「俺に会いに来て」




『ねぇ和也…私たちはどうやって………』



和也は少し微笑むと私の唇に人差し指で触れた




「それは俺達が出会う日までのお楽しみ」



また…それか



「わかりきった未来なんて面白くねぇっしょ??」



『でももし…私たちが会えなかったらどうするの…??』



それも運命だって言うの…??


和也はそれでもいいって笑い飛ばせるの??




「会えるよ」



『え、』



「だってそれが俺らの運命なんだからさ」


『運命…??』



和也は優しく私の手を握った



和也の温かさが私の体内に流れ込んでくる



すごく心が安らぐ




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