未来彼氏、












ピンポーン━



『………ん??』



このまま寝てやろうか、と思った時に


インターホンが鳴った



「宅配便でーす!!」




外からは働く元気なお兄さんの声がする



『…あ………はーい』


その声につられて玄関まで足を運ぶ




ガチャ━


ドアを開けると確かにそこに声の主のお兄さんがいる



…だけど宅配便屋さんらしくない



まさかの手ぶら




『あの…荷物は……??』




苦笑いしながら私はこう聞いた




「………あ…あははっ」


だけどなぜか笑われる


『………は??』



「あぁッはいはい…荷物はですねー俺です!!」



そのお兄さんはニコッと笑って自分を指差した



『………………』



ヤ………ヤバイ!!



コイツ絶対に新種の変態だ!!



ちょっとカッコイイ人だなって思ったのにー!!



私は素早くドアを閉めようとした




「あっ!!ちょーちょちょちょっと待って!!」


だけど私の行動は読まれたみたいでドアを掴まれる




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