未来彼氏、












『どこかに行くの??』


「ん………あぁ、俺んち行ってくるね」



和也が私の前に現れてから二週間以上が経った



『自分に会いにくの??』



「いや…それは無理だけど…金借りにく」



ヘラッと笑った和也




「俺この時間なら仕事してるし鍵のスペアはいっつも財布に入れてるし」



『それ泥棒じゃん』



「いやぁーまさかあの犯人が自分だとは思わなかったけど」



『しかもバレてんじゃんっ』



「行ってきまーす、夢裕も仕事頑張れよ」



『…うん』



和也はたまにどこかに出掛けたりする




どこで何してるのかとか、和也は言わないし…私もあまり聞かない



和也は私の家で生活をするのを遠慮してるように見えた



まぁ…遠慮するのが普通だけど



今日のお金借りにくって言ってたのも私に負担をかけないためなんだ…



仮にも和也は私の未来の彼氏なんだからもう少しそれらしくしてもらっても構わない



私の心境はここ数日で変わり始めていた



私は…和也にもっともっと近づきたいと思ってる






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