雄英受験
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試験が終了した。
はぁ...。結局0pだった。これじゃあ不合格だろう。
いくら筆記でいい点を取っていても、実技で取れなきゃ意味が無い。
ぐっと拳を握りしめる。強すぎて少し赤くなってしまっている。
せっかくオールマイトに譲渡してもらった力だというのに。
無個性の僕に個性を与えてくれたのに。ヒーローになれると言ってくれたのに。
悔しくて泣きながら肩を落として歩いていたら、ふいに声が聞こえた。
何となく振り返ると、「おーい」と言いながら走ってくる女子がいた。
思わず後ろを向く。雄英を受験する女子に知り合いはいなかったはずだ。
もしかしたらさっき助けた女子かもしれない。
そう思って見ていると薄い金髪の女の子が僕の目の前で息を切らして止まった。
うわっ全っ然同じひとじゃなかった。
どうしよう。すごく緊張する...!
「ねぇ、あの巨大ロボ破壊した子だよね?」
「え、あ、うん...」
「あっだよね!」
凄かったよあのパンチ!!下にいた子に気付いてたんだね!!と物凄い勢いで喋っている。
彼女の視線がおかしい。ずっと憧れの人を見るような目なのだ。
まさにオールマイトを見るような。
なんて僕の驕りだろうか。でもそれぐらいの目なのだ。一体僕に何を思っているのだろうか。
「あの怪我酷かったけど大丈夫だった?」
「あ、うん...リカバリーガールに治癒して貰ったから…」
安心した顔で、よかったという声からはかっちゃんの様な悪意は感じ取れなかった。
…と思ったら。
「あの個性!すっごい強いね!!どういう個性なの?」
なんて笑顔で聞いてきた。どうしよう。アレは…。
「えと...その...ううんと...ぞっ増強系の個性かな?アハハ…」
「増強系?ってことは筋肉を増強するのかぁ」
ふむふむと唸りながら、彼女は何か考えているようだった。
「あっそういえば自己紹介忘れてたね。模造名前。名前って呼んでね!」
「えっ」
「君は?何ていうの?」
「緑谷出久って言います…」
「いい名前!よろしくね。出久君」
よろしく...?という事は…?
「あっもう時間だ。また登校日に会おうね!」
彼女は僕が受かると信じて話しかけている...?そんなでも...
「あっあの!」
そう言った頃には彼女はもう遠くに行っていた。
はぁ...。結局0pだった。これじゃあ不合格だろう。
いくら筆記でいい点を取っていても、実技で取れなきゃ意味が無い。
ぐっと拳を握りしめる。強すぎて少し赤くなってしまっている。
せっかくオールマイトに譲渡してもらった力だというのに。
無個性の僕に個性を与えてくれたのに。ヒーローになれると言ってくれたのに。
悔しくて泣きながら肩を落として歩いていたら、ふいに声が聞こえた。
何となく振り返ると、「おーい」と言いながら走ってくる女子がいた。
思わず後ろを向く。雄英を受験する女子に知り合いはいなかったはずだ。
もしかしたらさっき助けた女子かもしれない。
そう思って見ていると薄い金髪の女の子が僕の目の前で息を切らして止まった。
うわっ全っ然同じひとじゃなかった。
どうしよう。すごく緊張する...!
「ねぇ、あの巨大ロボ破壊した子だよね?」
「え、あ、うん...」
「あっだよね!」
凄かったよあのパンチ!!下にいた子に気付いてたんだね!!と物凄い勢いで喋っている。
彼女の視線がおかしい。ずっと憧れの人を見るような目なのだ。
まさにオールマイトを見るような。
なんて僕の驕りだろうか。でもそれぐらいの目なのだ。一体僕に何を思っているのだろうか。
「あの怪我酷かったけど大丈夫だった?」
「あ、うん...リカバリーガールに治癒して貰ったから…」
安心した顔で、よかったという声からはかっちゃんの様な悪意は感じ取れなかった。
…と思ったら。
「あの個性!すっごい強いね!!どういう個性なの?」
なんて笑顔で聞いてきた。どうしよう。アレは…。
「えと...その...ううんと...ぞっ増強系の個性かな?アハハ…」
「増強系?ってことは筋肉を増強するのかぁ」
ふむふむと唸りながら、彼女は何か考えているようだった。
「あっそういえば自己紹介忘れてたね。模造名前。名前って呼んでね!」
「えっ」
「君は?何ていうの?」
「緑谷出久って言います…」
「いい名前!よろしくね。出久君」
よろしく...?という事は…?
「あっもう時間だ。また登校日に会おうね!」
彼女は僕が受かると信じて話しかけている...?そんなでも...
「あっあの!」
そう言った頃には彼女はもう遠くに行っていた。