雄英受験
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実技試験では、いい経験が出来たと思う。
敵の方に目が行き過ぎて、倒れてた女の子の方に気付けなかったのは反省点だ。
多分、戦闘の方に意識が行き過ぎてるのだろう。もっと視野を広く持たなければ。
そしてあのデカい0ポイントロボを大きさだけで倒せないと判断してしまった判断の甘さ。
邪魔なら倒してしまえば良かったのだ。
「あ、めっちゃ速かった子や」
振り返ると、丸い顔の可愛い女の子がいた。
「あ、あの倒れてた子だ」
「麗日お茶子です!お疲れ様!」
「お疲れ。最後のアレ大丈夫だった?」
「うん!地味めの人が助けてくれたから!」
「そっか。でもアレ凄かったよね」
「だよね!!ぺしゃんこにしちゃったもん!!」
ぶんぶんと嬉しそうに手を振るお茶子ちゃん。そういやこの子の個性って聞いたっけ…?
「でもちり毛君、最後お茶子ちゃんが浮かせたよね?」
「うん、私の個性は無重力だから!」
「へぇ」
面白そうに目を細めたのを不思議に思ったのかお茶子ちゃんは首を傾げた。
「いや、私も似たような事出来るからさ」
「ほんと!?」
お揃いやん!と笑う。まあ厳密に言えば違うのだがお茶子ちゃんが嬉しそうなのでいい。
よく動く手には肉球に近いものが見えた。これも個性の一部なのだろうか。
じっとそれを見る私に気付いたのか、お茶子ちゃんが教えてくれた。
「ああこれ?手のこれをくっつけると発動するの」
実際に道端に落ちてる小さな石を少しだけ浮かしてもらった。
どうやら解除する時は両手をくっつけるらしい。
面倒な手順を踏まずに発動できる個性らしい。
「…こんな風に?」
そう言ってお茶子ちゃんと同じように石を浮かせる。
さぞ驚いたことだろう。自分と同じ様に個性を使って見せたのだから。
文字通り彼女は開いた口が塞がらない様だ。ちょっとポカンとしてて可愛い。
「えええええ!?私と一緒!?」
「ううん、一緒ではないかな」
ホラ、と近くにあった違う石を触って浮かせ、両手を合わせずに解除してみせる。
種明かしをすると、彼女は非常に安心した様子で私に笑いかけた。
「なあんだ。私と個性被ってるのかと思った!」
「…まあでも、使い方次第では被るかも」
「えっ嘘」
「真面目に」
「えっ」
「だって今見たでしょ?あれ」
「そうなんやけどぉ…」
イマイチ現実味が湧かないと顔が物語るお茶子ちゃんを見て思わず吹き出してしまう。
「じゃあまた雄英で会った時に見せてあげる」
じゃあね、とお茶子ちゃんの返事を待たずにその場を離れた。
お茶子ちゃんは私と離れてから我に返った様だ。
気にせず走る。まだ話したい人がいるのだ。
「あ、名乗るの忘れた」
敵の方に目が行き過ぎて、倒れてた女の子の方に気付けなかったのは反省点だ。
多分、戦闘の方に意識が行き過ぎてるのだろう。もっと視野を広く持たなければ。
そしてあのデカい0ポイントロボを大きさだけで倒せないと判断してしまった判断の甘さ。
邪魔なら倒してしまえば良かったのだ。
「あ、めっちゃ速かった子や」
振り返ると、丸い顔の可愛い女の子がいた。
「あ、あの倒れてた子だ」
「麗日お茶子です!お疲れ様!」
「お疲れ。最後のアレ大丈夫だった?」
「うん!地味めの人が助けてくれたから!」
「そっか。でもアレ凄かったよね」
「だよね!!ぺしゃんこにしちゃったもん!!」
ぶんぶんと嬉しそうに手を振るお茶子ちゃん。そういやこの子の個性って聞いたっけ…?
「でもちり毛君、最後お茶子ちゃんが浮かせたよね?」
「うん、私の個性は無重力だから!」
「へぇ」
面白そうに目を細めたのを不思議に思ったのかお茶子ちゃんは首を傾げた。
「いや、私も似たような事出来るからさ」
「ほんと!?」
お揃いやん!と笑う。まあ厳密に言えば違うのだがお茶子ちゃんが嬉しそうなのでいい。
よく動く手には肉球に近いものが見えた。これも個性の一部なのだろうか。
じっとそれを見る私に気付いたのか、お茶子ちゃんが教えてくれた。
「ああこれ?手のこれをくっつけると発動するの」
実際に道端に落ちてる小さな石を少しだけ浮かしてもらった。
どうやら解除する時は両手をくっつけるらしい。
面倒な手順を踏まずに発動できる個性らしい。
「…こんな風に?」
そう言ってお茶子ちゃんと同じように石を浮かせる。
さぞ驚いたことだろう。自分と同じ様に個性を使って見せたのだから。
文字通り彼女は開いた口が塞がらない様だ。ちょっとポカンとしてて可愛い。
「えええええ!?私と一緒!?」
「ううん、一緒ではないかな」
ホラ、と近くにあった違う石を触って浮かせ、両手を合わせずに解除してみせる。
種明かしをすると、彼女は非常に安心した様子で私に笑いかけた。
「なあんだ。私と個性被ってるのかと思った!」
「…まあでも、使い方次第では被るかも」
「えっ嘘」
「真面目に」
「えっ」
「だって今見たでしょ?あれ」
「そうなんやけどぉ…」
イマイチ現実味が湧かないと顔が物語るお茶子ちゃんを見て思わず吹き出してしまう。
「じゃあまた雄英で会った時に見せてあげる」
じゃあね、とお茶子ちゃんの返事を待たずにその場を離れた。
お茶子ちゃんは私と離れてから我に返った様だ。
気にせず走る。まだ話したい人がいるのだ。
「あ、名乗るの忘れた」