雄英受験
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ゆっくりと息を整える。精神統一というやつだ。
イライラしてたまんまじゃ自分の実力を最大級に発揮できない。
一番最高のコンディションにもっていく。いつもと同じルーティンを刻む。
どこかの成功者も言っていた。自分に自信を持つことが成功の秘訣だと。
大丈夫だ。きっと上手くいく。私なら出来る。I can do it....。
よし....!
周りを見渡す。そんなに異形化の個性持ちは多くない。嬉しいことだ。
(純粋な増強型の個性持ちがいたら完璧なんだけど...)
そんなに都合良いことはないか。仕方ない。
増強型の個性持ちは諦めて、他の個性観察に専念する。
しばらく辺りをキョロキョロしていると見た事のある緑色のちり毛と青色の髪がいた。
どうやら真面目眼鏡君とちり毛君も同会場のようだ。何やらまた言われている。
(可哀想に。完璧に周りに舐められちゃってる….)
まあ何を言っていても仕方ない。これはもう既に周りと自分との戦いなのだから。
始まった瞬間、周り全てが敵なのだ。気を引き締めていかないと...!
『ハイ、スタート!』
...聞き間違いだろうか。でももうスタートだと言うのなら…。
「っ!」
運動能力の『強化』を使い、全速力で駆け抜ける。周りの奴らなんて気にしない。
『おおっと! 1人抜けたぁ! どうしたぁ!? 実践じゃカウントなんざねえんだよ!!』
まさにその通りだ。実践では逆に相手から襲いかかってくる方が多いだろう。
とりあえずといった感じで腕の振りに強化でスピードをつけ殴る。
それだけでもロボットは崩れていった。あ、簡単。
走るスピードを上げる。一人で駆け抜け、敵をなぎ倒しながら進んでゆく。
『走れ走れぇ!! 賽は投げられてんぞ!!?』
一気に他の受験者たちが押し寄せてくる。
そんな中敵を寄せ付け、集めたところで重力を吸収する。
無重力状態になったロボットたちはふわふわと浮いていった。
(よっしゃ、出し抜けた)
(でもこの敵は弱いな...強化だけで倒せる…)
しばらく順調にポイントを稼いでいた彼女だったが、次の瞬間、
ゴオオオオオオオオオオオオと大きな音をたてて巨大なお邪魔虫ロボが現れた。
「はぁ...? デカすぎでしょ...。一旦退くかな」
他の受験者と共に早めに下がっていく。そんな中、腰が抜けてしまっているちり毛君がいた。
思わず足が止まる。
じっと彼女はその様子を眺めた。これから彼はどうするつもりなのか。
泣きながら必死で逃げる彼は何を思ったのか、立ち止まりロボの方を向く。
そしてあろうことか、ロボに向かって走り始めた。
メリットなんて無いはずだ。でも彼は思いっきり飛び、拳を握る。
誰もが唖然としただろう。
彼は、物凄い力のパンチをかました。
それはあの巨大なお邪魔虫ロボを破壊してしまうぐらいの。
「何アレ。えげつない力じゃん」
そのまま彼は落下していった。慌てて拾おうとしたが、そんな必要はなかった。
下で倒れていた女の子が彼を浮かせたのだ。
(まさか、あの女の子を助ける為だけに...?)
頭が真っ白になった。呆然とその場に立ち尽くす。
そうだ。それこそヒーローだ。
今この時、ヒーローとしてふさわしかったのは彼だけだ。
悔しくて涙が出た。そうだ簡単なことだったんだ。ヒーローなんて。
彼こそヒーロー精神の持ち主なんだ。
イライラしてたまんまじゃ自分の実力を最大級に発揮できない。
一番最高のコンディションにもっていく。いつもと同じルーティンを刻む。
どこかの成功者も言っていた。自分に自信を持つことが成功の秘訣だと。
大丈夫だ。きっと上手くいく。私なら出来る。I can do it....。
よし....!
周りを見渡す。そんなに異形化の個性持ちは多くない。嬉しいことだ。
(純粋な増強型の個性持ちがいたら完璧なんだけど...)
そんなに都合良いことはないか。仕方ない。
増強型の個性持ちは諦めて、他の個性観察に専念する。
しばらく辺りをキョロキョロしていると見た事のある緑色のちり毛と青色の髪がいた。
どうやら真面目眼鏡君とちり毛君も同会場のようだ。何やらまた言われている。
(可哀想に。完璧に周りに舐められちゃってる….)
まあ何を言っていても仕方ない。これはもう既に周りと自分との戦いなのだから。
始まった瞬間、周り全てが敵なのだ。気を引き締めていかないと...!
『ハイ、スタート!』
...聞き間違いだろうか。でももうスタートだと言うのなら…。
「っ!」
運動能力の『強化』を使い、全速力で駆け抜ける。周りの奴らなんて気にしない。
『おおっと! 1人抜けたぁ! どうしたぁ!? 実践じゃカウントなんざねえんだよ!!』
まさにその通りだ。実践では逆に相手から襲いかかってくる方が多いだろう。
とりあえずといった感じで腕の振りに強化でスピードをつけ殴る。
それだけでもロボットは崩れていった。あ、簡単。
走るスピードを上げる。一人で駆け抜け、敵をなぎ倒しながら進んでゆく。
『走れ走れぇ!! 賽は投げられてんぞ!!?』
一気に他の受験者たちが押し寄せてくる。
そんな中敵を寄せ付け、集めたところで重力を吸収する。
無重力状態になったロボットたちはふわふわと浮いていった。
(よっしゃ、出し抜けた)
(でもこの敵は弱いな...強化だけで倒せる…)
しばらく順調にポイントを稼いでいた彼女だったが、次の瞬間、
ゴオオオオオオオオオオオオと大きな音をたてて巨大なお邪魔虫ロボが現れた。
「はぁ...? デカすぎでしょ...。一旦退くかな」
他の受験者と共に早めに下がっていく。そんな中、腰が抜けてしまっているちり毛君がいた。
思わず足が止まる。
じっと彼女はその様子を眺めた。これから彼はどうするつもりなのか。
泣きながら必死で逃げる彼は何を思ったのか、立ち止まりロボの方を向く。
そしてあろうことか、ロボに向かって走り始めた。
メリットなんて無いはずだ。でも彼は思いっきり飛び、拳を握る。
誰もが唖然としただろう。
彼は、物凄い力のパンチをかました。
それはあの巨大なお邪魔虫ロボを破壊してしまうぐらいの。
「何アレ。えげつない力じゃん」
そのまま彼は落下していった。慌てて拾おうとしたが、そんな必要はなかった。
下で倒れていた女の子が彼を浮かせたのだ。
(まさか、あの女の子を助ける為だけに...?)
頭が真っ白になった。呆然とその場に立ち尽くす。
そうだ。それこそヒーローだ。
今この時、ヒーローとしてふさわしかったのは彼だけだ。
悔しくて涙が出た。そうだ簡単なことだったんだ。ヒーローなんて。
彼こそヒーロー精神の持ち主なんだ。