雄英受験
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筆記試験が終了した。
まあこっちは大丈夫だろう。実技試験だ、問題は。
ペン回しをしている手が止まる。
どんな個性の奴と一緒になるのかが分からない。
いくらあの二人に教えて貰ったといってもコピーの個性が使えなきゃあまり意味が無い。
異形化の個性のやつばかりだったら最悪だ、コピーできない。
せわしなく足を動かす。じっとしてられないのは私の性分だ。
それにコピーしても使いこなせるかはまた別だ。体に合うかも左右する。
「ねえ、名前。会場は?」
「寧人とは絶対違うから」
そう小声で返して、紙をちらっと見せる。案の定違ったようで、不満げな顔が見える。
(つーか、寧人の個性もコピーだから、私いてもあんま意味ないんだけどなー...)
私の個性は強力な分、ハンディキャップが大きい。ハイリスクハイリターンだ。
寧人はタイムリミットがあるが、私の個性にはない。
でも、私のには体力を大量に消費するというデメリットがある。下手打てば死ぬ。
またペンをいじり始める。
(あとは本番次第…)
運も実力の内。これだけ準備したのだ。落ちたら落ちたでしょうがない。
ヒーロー科を諦めて普通科からの転入を狙うしかない
(まあでも、あの二人に教えて貰って落ちるとかすごい落ちこぼれじゃないか…?)
ぼーっとプレゼント・マイクの説明を聞いていると、突然大声が聞こえた。
「物見遊山のつもりなら即刻雄英から去りたまえ!」
回していたペンが落ちる。カタンッと音を立ててペンが床にぶつかった。
びっくりして声の出処を見ると超がつきそうな真面目眼鏡君と地味めのちり毛君がいた。
うわー…修羅場。別にそこまでうるさかったかな…。
ちらりとちり毛君の方を見る。俯いてしまっていた。可哀想に。
「誰だろアレ」
「さあね、まあでも僕は興味ないかな」
そう言ってふいっとそっぽ向いてしまった。
(冷たいヤツ...)
まあ、眼鏡君の言うことも確かに一理ある。入試中なのだ。皆神経を張り詰めている。
些細な物音でさえ、うるさく感じてしまうのだろう。
でも、その後のクスクス笑いはいらないと思う。
人の失敗を嘲笑うヒーロー? 冗談じゃない。つーかうるさいって思うんなら黙れよ。
『Plus ultra! それでは皆良い受難を!』
やけに明るいプレゼント・マイクの声が会場いっぱいに響き渡る。
若干イライラしながら私の実技試験は始まった。
まあこっちは大丈夫だろう。実技試験だ、問題は。
ペン回しをしている手が止まる。
どんな個性の奴と一緒になるのかが分からない。
いくらあの二人に教えて貰ったといってもコピーの個性が使えなきゃあまり意味が無い。
異形化の個性のやつばかりだったら最悪だ、コピーできない。
せわしなく足を動かす。じっとしてられないのは私の性分だ。
それにコピーしても使いこなせるかはまた別だ。体に合うかも左右する。
「ねえ、名前。会場は?」
「寧人とは絶対違うから」
そう小声で返して、紙をちらっと見せる。案の定違ったようで、不満げな顔が見える。
(つーか、寧人の個性もコピーだから、私いてもあんま意味ないんだけどなー...)
私の個性は強力な分、ハンディキャップが大きい。ハイリスクハイリターンだ。
寧人はタイムリミットがあるが、私の個性にはない。
でも、私のには体力を大量に消費するというデメリットがある。下手打てば死ぬ。
またペンをいじり始める。
(あとは本番次第…)
運も実力の内。これだけ準備したのだ。落ちたら落ちたでしょうがない。
ヒーロー科を諦めて普通科からの転入を狙うしかない
(まあでも、あの二人に教えて貰って落ちるとかすごい落ちこぼれじゃないか…?)
ぼーっとプレゼント・マイクの説明を聞いていると、突然大声が聞こえた。
「物見遊山のつもりなら即刻雄英から去りたまえ!」
回していたペンが落ちる。カタンッと音を立ててペンが床にぶつかった。
びっくりして声の出処を見ると超がつきそうな真面目眼鏡君と地味めのちり毛君がいた。
うわー…修羅場。別にそこまでうるさかったかな…。
ちらりとちり毛君の方を見る。俯いてしまっていた。可哀想に。
「誰だろアレ」
「さあね、まあでも僕は興味ないかな」
そう言ってふいっとそっぽ向いてしまった。
(冷たいヤツ...)
まあ、眼鏡君の言うことも確かに一理ある。入試中なのだ。皆神経を張り詰めている。
些細な物音でさえ、うるさく感じてしまうのだろう。
でも、その後のクスクス笑いはいらないと思う。
人の失敗を嘲笑うヒーロー? 冗談じゃない。つーかうるさいって思うんなら黙れよ。
『Plus ultra! それでは皆良い受難を!』
やけに明るいプレゼント・マイクの声が会場いっぱいに響き渡る。
若干イライラしながら私の実技試験は始まった。