雄英高校受験前
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「一つ質問しても構いませんか」
「なんだ」
「この建物内では個性が使えるんですか?」
「ああ、自由に使える」
何だこの建物すげえ。
一見普通の体育館にしか見えないが、一体どんな技術が施されているのか。
1周500m程の広い体育館を見渡す。
成程。ここは個性使用練習専用の様な場所らしい。
自分の個性に合わせた場で練習ができるのだろう。色々な部屋があるのが見える。
もしかしたらプロヒーローとかがよく使うような施設なのかもしれない。
やっぱりすごく恵まれすぎてる。
*~~~~~*
まずランニング5km。これは個性なしで挑むらしい。体力の消費が激しい私の個性に合わせているのだろう。
スタートの合図と共に駆け出す。
序盤までは普通に余裕だった。大体1kmぐらい。
でも途中から足場や空中などに障害物のようなものが現れてきた。
これが行く手を阻むのである。
お陰で結果はボロボロ。体もボロボロである。
こんな特訓をこれから3ヶ月間。ずっとやっていくのかと思ったら気が重くなった。
*~~~~~*
「模造」
「はい」
「お前の個性について聞きたい」
そう言われたのは、特訓を始めてから2ヶ月のことだった。何か遅すぎやしませんかねその質問。
この頃私は、始めた頃とは比べものにならなくなっていた。
始めの障害物ランニング5kmなんかは今でも息は切れるけど、タイムは凄く上がった。
これ私、陸上競技で生きていけるかもしれないと思うぐらいに。
「今まで個性訓練で散々使ってきましたが…?」
「いや、詳しい説明が知りたい」
本当に唐突である。書類とか役所で見れば一発でわかると思うんだけど…。
まあ先生が教えてと言ってるんだから教える以外ない。
「一つは吸収コピー、相手の個性を吸収してコピーできる個性です」
「使い方は」
「吸収は個性を吸収してしまう他に、重力、衝撃なども可能です」
「コピーは相手の個性をコピーする他に無機物のみコピーして増やせます」
「今俺が持ってるこれもか」
先生が取り出したのはネクタイピン。何でそんなもん持ってんだ。
鉄製のものがこれしかなかったのだろうか。
先生からそのネクタイピンを受け取る。何も考えずともそれは二つになっていた。
「成程」
「もう一つは強化。自身の身体能力を限界まで高める個性です」
「体の補助やサポートをする様な個性か」
「はい、まあそんな感じです」
「…これが一部でしばらく騒がれていた、個性持ちにも関わらず後天的に個性が生まれた例か」
「はい、多分世界初かと」
正直メディアにバレなかったのは両親の努力や役所の人達がいい人だったからである。
本当に人に恵まれてるとつくづく思う。
「一部で騒がれていたんですか?」
「まあな。でも結局デマって事になった」
「へぇ」
「本当にいたとはな」
そう言う先生は興味深そうに私を見た。何か見世物になったみたいで少し居心地が悪い。
「そろそろラストスパートだ、やるぞ」
「はい!」
「なんだ」
「この建物内では個性が使えるんですか?」
「ああ、自由に使える」
何だこの建物すげえ。
一見普通の体育館にしか見えないが、一体どんな技術が施されているのか。
1周500m程の広い体育館を見渡す。
成程。ここは個性使用練習専用の様な場所らしい。
自分の個性に合わせた場で練習ができるのだろう。色々な部屋があるのが見える。
もしかしたらプロヒーローとかがよく使うような施設なのかもしれない。
やっぱりすごく恵まれすぎてる。
*~~~~~*
まずランニング5km。これは個性なしで挑むらしい。体力の消費が激しい私の個性に合わせているのだろう。
スタートの合図と共に駆け出す。
序盤までは普通に余裕だった。大体1kmぐらい。
でも途中から足場や空中などに障害物のようなものが現れてきた。
これが行く手を阻むのである。
お陰で結果はボロボロ。体もボロボロである。
こんな特訓をこれから3ヶ月間。ずっとやっていくのかと思ったら気が重くなった。
*~~~~~*
「模造」
「はい」
「お前の個性について聞きたい」
そう言われたのは、特訓を始めてから2ヶ月のことだった。何か遅すぎやしませんかねその質問。
この頃私は、始めた頃とは比べものにならなくなっていた。
始めの障害物ランニング5kmなんかは今でも息は切れるけど、タイムは凄く上がった。
これ私、陸上競技で生きていけるかもしれないと思うぐらいに。
「今まで個性訓練で散々使ってきましたが…?」
「いや、詳しい説明が知りたい」
本当に唐突である。書類とか役所で見れば一発でわかると思うんだけど…。
まあ先生が教えてと言ってるんだから教える以外ない。
「一つは吸収コピー、相手の個性を吸収してコピーできる個性です」
「使い方は」
「吸収は個性を吸収してしまう他に、重力、衝撃なども可能です」
「コピーは相手の個性をコピーする他に無機物のみコピーして増やせます」
「今俺が持ってるこれもか」
先生が取り出したのはネクタイピン。何でそんなもん持ってんだ。
鉄製のものがこれしかなかったのだろうか。
先生からそのネクタイピンを受け取る。何も考えずともそれは二つになっていた。
「成程」
「もう一つは強化。自身の身体能力を限界まで高める個性です」
「体の補助やサポートをする様な個性か」
「はい、まあそんな感じです」
「…これが一部でしばらく騒がれていた、個性持ちにも関わらず後天的に個性が生まれた例か」
「はい、多分世界初かと」
正直メディアにバレなかったのは両親の努力や役所の人達がいい人だったからである。
本当に人に恵まれてるとつくづく思う。
「一部で騒がれていたんですか?」
「まあな。でも結局デマって事になった」
「へぇ」
「本当にいたとはな」
そう言う先生は興味深そうに私を見た。何か見世物になったみたいで少し居心地が悪い。
「そろそろラストスパートだ、やるぞ」
「はい!」