雄英高校受験前
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雄英高校。
今どき知らない人など絶滅危惧種並にいないだろう。私が知ってる限りでは一人もいない。
ヒーロー志望なら、誰もが憧れる進学先だ。かく言う私がそうなのだが。
そのヒーロー志望の未来ある若者である私の机の上には進路希望とでかでかと書かれている紙一枚。
何でこんなにでかく書かれてるんだ。
中学の進路希望調査書を手に取りため息をつく。
別に行こうか迷っている訳ではない。そして成績が足りない訳でもない。むしろ模試ではA判定を貰っている。
毎回300倍を超える倍率。巷では偏差値79とも言われている。
何故なら定員がヒーロー科は36人。一クラス18人の二クラス。それに四人の推薦入学者枠が加えられる。
入ろうとは思っているのだが…
「名前!」
やってきた。最早個性ほぼダダかぶりの幼馴染が。
絶対コイツ馬鹿にする為だけに来たなマジで。
隣のクラスにいる厄介者はズカズカと私のクラスに入ってくる。
おい侵入者。隣のヤツの席に勝手に座るな。迷惑じゃん。
「進路希望の紙真っ白だ。どこの高校行く気なのさ?まあ僕は雄英だけどね」
「アンタには関係ないでしょ寧人。つーかなんで来たのさ」
「そんなの名前の進路先聞くため以外ないでしょ?」
それに君に変な虫つくと嫌だから監視も兼ねてね。なんて笑顔で言ってのけた。本気で潰す。
「あっそう。でもゴメンね、私ヒーロー志望だから」
遠回しに、守っていらないあっちいけ。というニュアンスを伝えてみた。
すると彼はあの小綺麗な顔を歪めた。
そうなのだ。私の幼馴染、物間寧人は少しズレているのだ。
少しどころか物凄い心配症なのだ。...ただし対私に限って。
恋愛漫画かよ。と言われてしまいそうだが、自他共に恋愛感情ではないと否定している。何なんだ。
そして少しばかり心が歪んでいる。またこれも変な方に。
「何言ってるのさ!?怪我したら大変じゃないか!!それにヒーローって命懸けの仕事なんだよ!?」
「いやいや...今のご時世そんな考え方する方がおかしいから」
「おかしくない!!」
大真面目に机を叩くコイツは本気で頭がおかしくなったんだと思う。
怪我するから危ないとか...。幼稚園児じゃあるまいし。それに命懸けの仕事だなんて重々承知してる。
幼い頃から憧れを抱いていたのだ。それが今、朧げながらに現実味を帯びてきている。
諦めるだなんて選択肢はとうになくなっている。
「ってことはさ...。名前は雄英第一志望なの」
「勿論。当たり前じゃん」
つーか白紙にしてたのもお前が突撃してくるって分かってたからだよ!!
そう言いたい気持ちを抑えて私の頭より少し、そう本当に少し高い顔を見た。
断じて身長にコンプレックスがある訳では無い。本当に。
寧人は何か言いたげな顔だった。
「どうしたの」
「...いや、雄英行くんならそれはそれでいいんじゃないかと」
なんだその心変わりの速さは。逆に色々と不気味だな。うん。
「何よいきなり」
「だって同じクラスになったら高校でも一緒なんだよ?」
あ、やっぱ中身変わってないや。そして一回死んでこい。
シスコンやロリコンならぬ、フレコン...?
「じゃあね名前!また後で!」
あーうんそうだね。
若干引き攣った笑顔で手を振る。何かいつも以上にどっと疲れた。
見ていたクラスメイト達は同情してくれた。まあいつものことなんだけど。
今どき知らない人など絶滅危惧種並にいないだろう。私が知ってる限りでは一人もいない。
ヒーロー志望なら、誰もが憧れる進学先だ。かく言う私がそうなのだが。
そのヒーロー志望の未来ある若者である私の机の上には進路希望とでかでかと書かれている紙一枚。
何でこんなにでかく書かれてるんだ。
中学の進路希望調査書を手に取りため息をつく。
別に行こうか迷っている訳ではない。そして成績が足りない訳でもない。むしろ模試ではA判定を貰っている。
毎回300倍を超える倍率。巷では偏差値79とも言われている。
何故なら定員がヒーロー科は36人。一クラス18人の二クラス。それに四人の推薦入学者枠が加えられる。
入ろうとは思っているのだが…
「名前!」
やってきた。最早個性ほぼダダかぶりの幼馴染が。
絶対コイツ馬鹿にする為だけに来たなマジで。
隣のクラスにいる厄介者はズカズカと私のクラスに入ってくる。
おい侵入者。隣のヤツの席に勝手に座るな。迷惑じゃん。
「進路希望の紙真っ白だ。どこの高校行く気なのさ?まあ僕は雄英だけどね」
「アンタには関係ないでしょ寧人。つーかなんで来たのさ」
「そんなの名前の進路先聞くため以外ないでしょ?」
それに君に変な虫つくと嫌だから監視も兼ねてね。なんて笑顔で言ってのけた。本気で潰す。
「あっそう。でもゴメンね、私ヒーロー志望だから」
遠回しに、守っていらないあっちいけ。というニュアンスを伝えてみた。
すると彼はあの小綺麗な顔を歪めた。
そうなのだ。私の幼馴染、物間寧人は少しズレているのだ。
少しどころか物凄い心配症なのだ。...ただし対私に限って。
恋愛漫画かよ。と言われてしまいそうだが、自他共に恋愛感情ではないと否定している。何なんだ。
そして少しばかり心が歪んでいる。またこれも変な方に。
「何言ってるのさ!?怪我したら大変じゃないか!!それにヒーローって命懸けの仕事なんだよ!?」
「いやいや...今のご時世そんな考え方する方がおかしいから」
「おかしくない!!」
大真面目に机を叩くコイツは本気で頭がおかしくなったんだと思う。
怪我するから危ないとか...。幼稚園児じゃあるまいし。それに命懸けの仕事だなんて重々承知してる。
幼い頃から憧れを抱いていたのだ。それが今、朧げながらに現実味を帯びてきている。
諦めるだなんて選択肢はとうになくなっている。
「ってことはさ...。名前は雄英第一志望なの」
「勿論。当たり前じゃん」
つーか白紙にしてたのもお前が突撃してくるって分かってたからだよ!!
そう言いたい気持ちを抑えて私の頭より少し、そう本当に少し高い顔を見た。
断じて身長にコンプレックスがある訳では無い。本当に。
寧人は何か言いたげな顔だった。
「どうしたの」
「...いや、雄英行くんならそれはそれでいいんじゃないかと」
なんだその心変わりの速さは。逆に色々と不気味だな。うん。
「何よいきなり」
「だって同じクラスになったら高校でも一緒なんだよ?」
あ、やっぱ中身変わってないや。そして一回死んでこい。
シスコンやロリコンならぬ、フレコン...?
「じゃあね名前!また後で!」
あーうんそうだね。
若干引き攣った笑顔で手を振る。何かいつも以上にどっと疲れた。
見ていたクラスメイト達は同情してくれた。まあいつものことなんだけど。
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