あの事件があった後も私は施設に入って学校に通い続けた。ヒーローになるために体づくりもきちんとした。施設に入っても、幼馴染である承太郎さんや仗助たちがいたので寂しい思いをすることはなかった。

ほかにも、あのDIOがジョースター家に引き取られてジョナサン達と家族になっていたり、前世で倒した敵たちが日本で何かしらの活動をしていて驚いたし、SPW財団があるのにも驚いた。


ジョースター一族に支えられて小学校を卒業し、中学生になった。承太郎さんは海洋学者になりたいからと言って海外の大学に行ける高校に通っている。あと2年。私がヒーローになるための最初の壁になる高校受験までの期間だ。高校受験までに波紋のコントロールやスタンドでの戦闘方法を磨かなければいけない。

目指すのは雄英高校だ。中学一年生の春、あらためてヒーローになることを決意した。それからはあっという間に時間は流れていった。体術と波紋のコントロールはジョナサンやジョセフさんから習ったし、スタンドの能力はDIOと承太郎さんに協力してもらって修行していった。


そしてついに高校受験の日になった。
筆記試験は問題なし、あとは実技試験だ。施設に帰ってきても緊張しすぎてあまりどんな動きをしたのか思い出せない。けれど自分なりにいい動きだったと思う。巨大な０Pの敵が出てきた時もちゃんと破壊しながら動けなくなった人を救助した記憶がある。だから、大丈夫。そう唱えて眠りについた。