「でも…疲れさせたのは俺だし…」
一週間ぶりの逢瀬。

止まらぬ欲望。

激しく求め合った昨夜。

また赤くなって俯いたあやか。

口へ放り込むマスカット。

「あ…食べ終わった？」
「うん…ごちそうさま。」
グラスとスプーンをトレイに戻す涼介。

「あやか…
眠いなら寝な。」
ゆっくりなまばたき。

小さく頷いて横になったあやか。

そっとベッドに腰掛けた涼介。

「涼介さん…」
「ん？どうした？」
「いっしょに…ねよ？」
懐かしい響き。

くらりと襲う幸福感。

「うん。腕枕する？」
「うん…」
寄り添い 首の下へ回す腕。

「ん？…あぁ氷嚢か。
首は冷やした方がいいから…
腕枕は熱が下がったらだね。」
「むー…わかった。」
少しだけとんがった唇。

優しく微笑んで唇を重ねる涼介。

いつもより熱い

そして甘い感触。


額に額をすり寄せたり

そっと頬にキスしたり

優しく髪を撫でていると

すぐに聞こえてきた小さな寝息。


「あやか…
早く…元気になって…」
呟いて再び重ねる唇。

ゆっくりとまぶたを閉じた涼介。

心地よい浮遊感。

眠りへと誘う熱い体。

すんなりと手放した意識。