「げんきになったら
いっぱいたべるね。」
「そっそんなっ
早く元気になって下さい！」
すでに潤んだ瞳。

小さく頷いた女神。

「あやか様！
何か食べたい物はございませんか！？」
「あ…あれのみたい…
まえにくれた…
はちみつののみもの。」
「はちみつの飲み物…
あっはちみつ酢ですか！？」
あまりのテンションに呆気にとられる涼介。

また頷いた女神。

「分かりました！
今すぐ作って参ります！！」
そう言うと部屋を飛び出していった家政婦。

残された２人。

「あの人があんなに取り乱したのは
初めて見たよ。」
半ば呆れて言った涼介。

「しんぱい…かけちゃった…」
頷く愛しい人。

熱い額にそっと落としたキス。

「だから…元気になるんだ。
分かった？あやか…」
優しく髪を撫でながら

言い聞かすように囁いた甘い声。

一層赤くなった頬で頷く愛しい人。

「たけだが…かぜひいてたから…
うつったのかな？」
「そうだね。
でも…裸で寝ちゃったのも原因だろうな。
ごめんね、あやか。」
「ううん…
涼介さんはシャツきなっていってたのに…
ねちゃったのあたしだもん…」
また下を向く長いまつげ。