「あれって？」
「お前なら出来るはずだ。」
「うんったっくんなら出来るよ！」
拓海に優しく微笑みかける涼介。
嬉しそうに頷くあやか。

「涼介…あれって？」
「今夜は伝説になるぜ。
Ｄと…レッドウィンズのな。」
切れ長の瞳に浮かんだ冷たい笑み。
赤くなって見とれる女神。
不機嫌そうな拓海。

「ちょっと集まってくれ。」
あやかを囲む４人の男。
ぼしょぼしょと交わす会話。

「あれか！」
「いいか…藤原は…」
「でもさっ入れ替わっても面白くない？」
「いれかわっ！？
無理に決まってんだろっ」
「いや…たぶん…出来ます。」
「あたしは余裕でイケます！」
「マジかよっ」
「そうだな…じゃあ…」
「うんっそうしよう！」
「分かりました。」
「おいコラ拓海っ
何やってんだ！早く来いっ」
聞こえた怒鳴り声。
不機嫌そうな父。

「もぉっ文ちゃんなんかキライだからねっ」
「なっなんだとっ」
叫んだ女神。
驚く文太。

「たっくんとバトルなんてっ
もうだいっきらい！」
「なっもっ元はと言えばアツが変なこと言うからだろーがっ
俺のせいじゃねえんだぞ！
嫌いとか言うなっ」
慌てて怒鳴る声。
不機嫌な顔の息子。