「くだらねークソ話ばっかり垂れ流しやがって…
どう責任とらせるかねぇ？」
じろりと見下ろす薄茶の瞳。
おびえてうずくまった男。

「消えてもらうか…
それとも燃やすとか～？」
「ひいぃっすいません！すいません！
もう二度としませんっ！」
ぱきぱきと鳴らす指。
ぺこぺことする土下座。

「あやかっ
ちょっと落ち着けって！」
「大丈夫だよ。
落ち着いてる。
とりあえず…立てっ！」
冷静に言った後に怒鳴った女神。
震え上がって立ち上がる男。

「歯ぁ食いしばれ！」
ぎゅっと握った拳。

「へっ？ぎゃっ」
ごつっと鈍い音。
ぶっ飛んだ丸い体。

「うわっ大丈夫なのか！？」
「手加減した。平気だよ。」
焦った啓介。
冷酷な瞳。


うーわっ！こえぇ！


これがレッドウィンズトップの迫力か…


初めて見たな…

あやかのマジ切れ…


恐ろしいぜ。


ぴくりとも動かない男。
かつかつと近付く細い足。
頬を踏みつけるピンヒール。

「う…いてっ…」
「起きろ。クソ野郎。」
「あっわあぁっ」
「うるせぇ！騒ぐな。
黙って立て！」
「はっはい！」
睨み付けたまま怒鳴るあやか。
死にそうな顔のメガネ男。