「ホントにホントに気にしないの？」
くりんと見上げる瞳。
細い腰に回された腕。

「あやか！
気にしないって言ったら気にしないんだよ。」
言い聞かせるように言う涼介。

「だってー」
「このくらいは想定内だよ。」
「えー！？
想定外だよぅ！」
ソファに座った２人。
涼介に乗っかったあやか。

「サイト自体が挑発的なんだから
あのくらいの反応はあって然るべきだ。」
ぎろりと光った切れ長の瞳。
かぁっと赤く染まった頬。


うっ

涼介さんっカッコいい！


あたしには見せない冷たい顔…

なんでこんなにドキドキするのかな？


「でっでも…」
思わず俯いた女神。
さらりと揺れた髪。

「あやかがそんなに気にしてると
なんだか俺まで気になってくるよ。」
不意に聞こえた沈んだ声。
ぱっと顔を上げたあやか。

「えっうそっダメ！
あたしもう気にしないからっ
涼介さんも気にしちゃダメ！！」
慌てて叫ぶ甘い声。

「本当に？」
「うんっ
もう気にしないもん！」
物悲しそうな顔の涼介。
一生懸命に頷く女神。

「本当だね？」
「うんっ
ゼッタイだもん！」
沈んだままの声。
真っ直ぐな瞳。
絡まる視線。