「通行止めにしてんのか？」
ナイトキッズメンバーを振り返る柳田。

「いや…止めてはないです。」
「じゃあ対向車くるやん？」
「大丈夫だ。
コワモテのメンバーを下にウロウロさせてるからな。」
トムに答える慎吾。

「なんだよ…
対向車ねぇならもっと踏めたのにな。」
「あっあれ以上踏んだらぶっ飛びますよっ！？」
ぼそりと呟いた柳田に
すかさず突っ込む男。

「まぁでも…
俺以上に踏むだろうな。」
「女神は対向車なんか気にしねぇ。」
「来てもかわせるテクニックあるし。」
「しかもあの紅子で…」
「相変わらず無敵だよな。」
順番に語る５人衆。
黙り込む男たち。

「中里さんだって早い！」
「そうだ！
妙義山はナイトキッズのホームなんだ！」
「レッドウィンズにだって負けないっ！」
叫んだナイトキッズメンバー。

「確かにあの３２は手ごわいな。」
冷たく言った武王の主任。

「女神が負ける？」
「それはない。」
「だよな。」
訊ねた北村。
答えたワタル。
大きく頷くトム。

「俺たち５人衆が揃った久々のバトルだぜ？
女神にはぶっちぎってもらわなきゃな。」
にやりと笑った柳田。
するりと取り出すタバコ。