「慎吾！」
「こらぁ～！」
消えていくエキゾーストノート。
残された２人のリーダー。

「あの野郎…
俺より先に出るなんて
ただじゃおかねぇぞ。」
「トムめー！
久しぶりだから目立とうとしてーっ」
怒りを露わにする中里。
頬を膨らませたあやか。

「あっいたいた！
あやかさ～ん
トムさんが出ましたよ～」
人ごみの向こうから現れた大河内。

「知ってるよ！
しんちゃんとでしょっ」
「見てましたか～
レッドウィンズの切り込み隊長
復活だそうですよ。」
にっこりと笑いかける笑顔。
膨らんだままのほっぺた。

「確かに昔はトムが一番手だったけどさぁっ」
「女神は最終防衛ラインですからね。」
「でも今日は毅とバトルしに来たのに！」
食い下がる女神。
やって来たナンバーツー。

「２年ぶりの遠征なんだから
走らせてあげなよ。ね？」
諭すような声。
撫でる薄茶の髪。

「なんでよぅっ
あたしがいない間も
みんなは走ってたんでしょ？」
「僕はそれなりに走ってましたけど…」
「トムさんは走らなかったんだよ。
たまに大黒に出てくるくらいだったし…
バトルもぜんぜんしてなかったらしい。」
「えっ？
なんで！？」
驚く女神。