智幸の声に押され
動き出した男たち。

「火葬場…行くだろ？」
呟いた史浩。
頷く涼介。

「おっ久しぶりだな。」
「勝さん！
お久しぶりですっ」
「おー史浩だ。」
「元気かぁ？」
「史浩さんっお久しぶりです！」
ぞろぞろと現れた男４人。
レッドウィンズの５人衆。

「えーっと…
どっかで見たな…そのイケメン。」
「ご無沙汰してます。
高橋涼介です。」
「ユキもどきだ！」
「久しぶりだなっ！」
「ユキもどきはどこだ？」
矢継ぎ早に繰り出される言葉。
タイプの違う４人のイケメン。

「今日は電車で来ました。
白いＦＣは見たくないんじゃないかと思って…」
「そんな…」
「俺は平気だけど。」
「女神はムリかも？」
「そうだな…
あやかには見せたくない。」
冷たく言った柳田勝。
レッドウィンズの最年長。

「ユキも紅子ももういない…
俺が走る理由もなくなった。」
「勝さん…」
タバコを取り出す柳田。
悲しげな瞳の全員。

「レッドウィンズは…
解散するんですか？」
意を決して口にした涼介。
ぼんやりと遠くを見る４人。

「そりゃあ…
女神が走らないんじゃなあ…」
「俺らはあやかのファンなんだ。」