「俺はあの２人を応援してるんじゃない。
あやかの幸せを願ってるだけだ。」
口を開いたワタル。

「あ…俺もそうかも。」
「便乗すんな。」
「同じなんだからしょーがねぇだろ？」
タバコを取り出す啓介。
呆気にとられるケンタ。

「だっだって…
あやかの幸せは涼介さんといる事じゃないっすか！」
「そうじゃねぇかもしれなかったから
いろいろ連れ出したんだよっ」
「お前はあやかと遊びたかっただけだろ！？」
「なんだと！？」
再びにらみ合う２人。

「やめて下さいよっ」
叫んだケンタ。
鳴り出した音。

「待て。電話…
あー林さん？
うん…もう来ていい。悪いね…
何台かあるけど全部武王の関係者だから…
はい。じゃあ。」
手短に話してたたむケータイ。

「仕事だ。
お前ら帰れ。」
「なんだよっ
見ていく！」
「んだよ…暇人！」
「うるせぇなっ
あやかと話してぇだけだ！」
「なお悪い。」
「んだとぉ！？」
「やめて下さいってば！」
叫んだケンタ。



重なったままの２つの影。


２人の左手の薬指に輝く指輪。


女神が指輪の内側に刻まれた頭文字に気付くのは


もう少し後の事…





→次はオマケです☆