「ハイウィンズとレッドウィンズは…
関東最速だった。
どこに行ってもタイムレコードを大幅更新だし
首都高でも負けた事はない。」
ぴくりと反応する啓介。


やっぱり…

あやかは

俺より早い？


「どうしても…
逆恨みするバカはいるもんでね。
ある日…
駐車場に停めといたあやかのＦＤ
紅子が燃やされた…」
「もやっ…」
啓介はまた息をのんだ。

「あやかは無事だった。
車は燃えちまったけどね。
ただ…
その事実が…
たくさんの仲間から
貴之に知らされた。」
大きなため息をつく武田。


空気が重い…


深呼吸した啓介。