赤い風。
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「たっくんは?」
「まだ寝てる。」
「そっか…」
突然こなくなった女神。
それ以来、夜明けまで車を走らせる息子。
何があったんだ?
あやか…
「ほらよ。」
「わぁ~湯葉もあるんだ!
うれし~」
ひどく懐かしい甘い声。
差し出す赤い箸。
動きの止まったあやか。
「あたしのお箸…まだあるんだ。」
「ん?あぁ。」
「捨てられちゃってると思ってた…」
沈む声。
切ない顔。
「どうしてそう思うんだ?」
「たっくんに…聞いてない?」
「拓海はなんにもいわねぇ。
ただ…あやかはもう来ないってだけ言われた。」
「そっか…」
俯いてじっと見る箸。
相変わらず居心地のいい藤原とうふ店。
「あたし…
たっくんに謝りに来たの。」
「謝らなきゃいけねぇような事したのか?」
「うん…
ひどいことしちゃってた。
サイテーだったよ…あたし。」
「ちょっと待て。
誰が最低だって?」
あやかを見つめる文太。
潤んだ薄茶の瞳。
「あたしが…サイテーなの。」
「あやか…何があったか知らねえが
自分を最低だなんて言うもんじゃねぇぞ。」
「文ちゃん…」
「大丈夫だ。
あやかはいい子だぞ。」
頭を撫でる大きな手。
「まだ寝てる。」
「そっか…」
突然こなくなった女神。
それ以来、夜明けまで車を走らせる息子。
何があったんだ?
あやか…
「ほらよ。」
「わぁ~湯葉もあるんだ!
うれし~」
ひどく懐かしい甘い声。
差し出す赤い箸。
動きの止まったあやか。
「あたしのお箸…まだあるんだ。」
「ん?あぁ。」
「捨てられちゃってると思ってた…」
沈む声。
切ない顔。
「どうしてそう思うんだ?」
「たっくんに…聞いてない?」
「拓海はなんにもいわねぇ。
ただ…あやかはもう来ないってだけ言われた。」
「そっか…」
俯いてじっと見る箸。
相変わらず居心地のいい藤原とうふ店。
「あたし…
たっくんに謝りに来たの。」
「謝らなきゃいけねぇような事したのか?」
「うん…
ひどいことしちゃってた。
サイテーだったよ…あたし。」
「ちょっと待て。
誰が最低だって?」
あやかを見つめる文太。
潤んだ薄茶の瞳。
「あたしが…サイテーなの。」
「あやか…何があったか知らねえが
自分を最低だなんて言うもんじゃねぇぞ。」
「文ちゃん…」
「大丈夫だ。
あやかはいい子だぞ。」
頭を撫でる大きな手。