新たな決心。
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「だって…あやかはっ」
「声だけじゃない…
藤原は…あやかの過去を知らない。」
啓介のTシャツを離して背中を向ける涼介。
「過去を…知らない?
だからって」
「あやかが背負うには重すぎる過去だ。
藤原が何も知らなければ…
あやかは何も言わなくて済む。」
「俺も…その重たい過去の一つなのか?」
震える声。
背を向けたまま頷く兄。
「忘れたい過去なら…
忘れさせてやりたい。」
「そんなっ」
力なくもたれるドア。
隠せないショック。
俺のせいで…
兄貴のことも
思い出したくない過去になっちまった?
兄貴は…
このまま忘れられてもいいって…
そんなにまであやかのこと…
「うっ…ごめんっ兄貴…」
涙でかすれた声。
ゆっくりと振り向く涼介。
「俺っ…兄貴がそんなにあやかのこと好きなんて…
知らなくてっ…きたねぇ独りよがりでっ」
「もういい。泣くな。」
抑揚のない声。
こぼれていく雫。
「俺はいい。
啓介は啓介のしたいことをしろ。
ただ…あやかの幸せを壊すような事だけはするな。」
諭すように語りかける涼介。
返事も出来ずに頷くだけの啓介。
響いたノックの音。
「声だけじゃない…
藤原は…あやかの過去を知らない。」
啓介のTシャツを離して背中を向ける涼介。
「過去を…知らない?
だからって」
「あやかが背負うには重すぎる過去だ。
藤原が何も知らなければ…
あやかは何も言わなくて済む。」
「俺も…その重たい過去の一つなのか?」
震える声。
背を向けたまま頷く兄。
「忘れたい過去なら…
忘れさせてやりたい。」
「そんなっ」
力なくもたれるドア。
隠せないショック。
俺のせいで…
兄貴のことも
思い出したくない過去になっちまった?
兄貴は…
このまま忘れられてもいいって…
そんなにまであやかのこと…
「うっ…ごめんっ兄貴…」
涙でかすれた声。
ゆっくりと振り向く涼介。
「俺っ…兄貴がそんなにあやかのこと好きなんて…
知らなくてっ…きたねぇ独りよがりでっ」
「もういい。泣くな。」
抑揚のない声。
こぼれていく雫。
「俺はいい。
啓介は啓介のしたいことをしろ。
ただ…あやかの幸せを壊すような事だけはするな。」
諭すように語りかける涼介。
返事も出来ずに頷くだけの啓介。
響いたノックの音。