「思い出したぁ！
それを言うならたっくんだって
会うといつも結婚してって言ってたじゃん！」
「ぶっ！
そっそんなの覚えてないよっ」
吹き出して慌てる拓海。
なごやかな空気。
微笑ましく見守る３人。

「ふ～ん。
じゃあ文ちゃんに聞いてみよう。」
「えっ？」
「どうせ帰り道だもん！
たっくんち寄っていくよ。」
「はぅあっ
お持ち帰りっ！」
「好ちゃんっ口ださない！」
絶妙なボケツッコミに笑いをこらえる史浩。

「お持ち帰り？」
首を傾げる女神。

「なんでもないよ。」
「ふぅん。まぁいいや。
たっくん、車は？」
「今日は俺が乗せてきたんだ。」
「ほぇ？フーミンが？」
「うん…だから藤原はアシなしなんだ。」
「あっちゃー！」
「好ちゃんっ」
「ぶっ」
今度は吹き出す史浩。

「じゃあちょうどいいね！
あたしが送っていくよ。」
嬉しそうに微笑むあやか。

「史浩さん」
「俺のことはいい。
せっかくだし送ってもらえ。
積もる話もあるだろ？」
「ありがとうございますっ」
「サンキューフーミン！」
見つめ合い笑い合う２人。
ぼんやりと見る史浩。


あやかちゃんが幸せなら…

笑顔でいれるならそれでいいんだよな。